心を燃やせ
FC五十公野U10は2024年4月13日(土)、グランセナスプリングフェスタU10(8人制)に参加させて頂きました。
県内外の16チームが集い、午前4チームでの予選リーグ、午後順位リーグと朝から夕方までみっちりと鍛えて頂きました。
GWに差し迫るろうきん杯(6人制)、そのすぐ先に待つマルソー杯(8人制)下越予選に向けた力試しとして、この大会をひとつ照準を定めて準備を進めてきました。
今、自分達の何が通用し、何が通用しないのか、県内外の強度あるチームとの差を確認する為に、日頃トレーニングで積み上げたもの、3月シリーズ対外試合で経験したものを、100%ないし120%の表現することを目標に臨みました。
初戦前ミーティングではサッカーにおける技術面・戦術面よりも重要なものについて確認しました。
対戦相手の一人一人を並べて自分達と比較をすれば、個々の足元の技術、能力では劣っているかもしれない。
でも足元の技術や能力を比べてサッカーの勝負が決まるわけじゃない。
相手よりも1点でも多くゴールを決めれば勝つのがサッカー。
そのためにひとりひとりが何ができるのか、チームとして何ができるのか。
相手より一歩でも半歩でも早く動き出すこと、仲間を助けるために声を掛け合い、走ること。
目の前の相手にやらせない、負けない、戦う気持ち。
そしてその準備を怠らないこと。
天候は晴天、気温20度前後、微風。
最高のサッカーコンディションです。
選手たちは、自分達への期待+強豪を相手する緊張が混在した表情でピッチに飛び出しました。
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AM
[予選リーグ・Aブロック]
・アルビレックス新潟 U10
・三島JFC U10
・グランヴォーチェ柏崎 U10
・FC五十公野 U10
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〈GAME.1〉
vs 三島JFC U10
◯3-0
どんな試合も入りは難しいもので、この試合も然り。
自分たちでその難しい流れにしないために序盤はハッキリしたプレーを意識したものの、
“自分の所でボールを失いたくない”
“準備してきた形でフィニッシュワークまで持っていきたい”
という気持ちが強いのか、近い距離感でのパス交換が多く、大きな動き・展開がまったく生まれません。
ボールを保持し続けるも、相手の目の前での展開に終始しハマって失う。
決定機は作られないものの、こちらも決定機に至らない、重い序盤でした。
「シュート打たねばゴール生まれず。」
当たり前のことですが、そのコーチングがベンチから一声入った矢先、キャプテンの右足ミドル一閃。
先制したおかげでみんなの硬さもとれ、攻守で数的優位の局面を創出、圧縮から解放、ポジションに縛られずスペースランニング。
その後は自分達で引き寄せた試合の流れを手放すことなくゴールを重ね、初戦を勝利することができました。
“やれる!次ももっとやるんだ!”
という選手達の自信に満ち溢れた表情が印象的でした。
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〈GAME.2〉
vs グランヴォーチェ柏崎 U10
△1-1
難しくしてしまった初戦序盤の展開を繰り返さない+人が動くことで相手を動かし、人数をかけて攻守で相手を上回ることを確認し、スタート。
ところが、ゲーム開始直後、最前線の選手が体調不良のアクシデント。
まったく足を運ぶことができず、相手にいいようにボールを動かされ奪いどころが定まりません。
こうなると全体が引き気味になってしまい、且つ相手とのシステムの構造からサイドが肝になるのはわかっていたものの、後ろの連動が間に合わない場面が多くなり、苦しい時間帯が続きます。
不利な流れを断ち切るために、ピッチで選手同士が修正し対応するためには何が必要なのか、そこまでの試合経験があるわけもなく、体調不良の選手を交代し、ベンチから立ち位置の修正。
直後またもやキャプテンの右足ミドル一閃。
先制し、その後も押し込んだ展開が続くも最後の最後のフィニッシュワークの精度が低く、突き放すことができません。
そのまま後半ラスト20秒。
嫌な流れからコーナーキック。
処理の判断の一瞬の迷いから失点。
同点でタイムアップの笛。
何度もあったチャンスを決めきれず、最後の最後の勝負ドコロで失点してしまい、試合には負けていないものの勝負としては負けに等しいドロー。
2勝して予選最終戦で本気のアルビレックス新潟とやれる場面を作り出すためにも、最後の失点は悔やまれますが、この場面は試合でしか経験できないこと、次に繋がるいい勉強となりました。
試合後のミーティングでは、セットプレー守備局面での各々の立ち位置と優先順位を振り返り、気を取り直して予選最終戦に備えます。
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〈GAME.3〉
vs アルビレックス新潟 U10
△0-0
ここまで1勝1分・勝点4。
対するアルビレックス新潟、2勝・勝点6。
勝った方が予選1位通過。
わかりやすい条件です。
相手はJ下部組織の選ばれた選手達。
先の2試合はいずれも大量得点での勝利。
この会場にいる全ての人がアルビレックス新潟の勝利を予想しているかもしれない。
でも相手は同じ小学生。
ライオンと闘うわけじゃない。
馬と競争するわけじゃない。
ここでサッカーをやるだけ。
そして負けて何か失うわけじゃない。
この試合が今日のラストゲームのつもりで!
この会場の雰囲気をひっくり返すつもりで走り抜け!
と、ピッチに送り出しました。
結果、最後の最後まで走り抜き、スコアレスドロー。
ナイスゲームでした。
ピンチもありましたが、チャンスもそれ以上に創出。
アルビレックス新潟相手にあと一歩のところまで食い下がりました。
その一歩が大きいのか小さいのかはわかりませんが、彼等が今やれる120%を表現してくれました。
特に守備面では押し込まれる時間も多い展開でしたが、ズルズルと下がることなく前で人数をかけて堪えたところに大きな成長を感じました。
帯同したアドバイザーコーチからも「キミたちはアルビレックス新潟相手に100点満点の試合したよ!」とお褒めと励ましの言葉がありました。
結果としてアルビレックス新潟はその後1位リーグで全勝し優勝。
「たられば」はありませんが、優勝チームにあと一歩まで食い下がったことは彼等の大きな自信になりました。
足りなかった1点、足りなかったあと一歩。
それを埋めるためにも、これに満足せず顔を上げて次に走り出しましょう。
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[予選L・Aブロック結果]
1勝2分・勝点5
2位リーグ進出
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お昼のブレイクタイムを挟み、午後からの順位リーグ。
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PM
[順位リーグ・2位リーグ]
・FC五十公野 U10
・FC大和ジュニオルス U10
・bandai12 U10
・グランセナ新潟 U10
【U10 CUP】GRANSCENA Spring Festa
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順位リーグでは更なる強豪チームと試合できることに皆、期待していたし、気合も入っていました。
しかし足りなかった一歩を埋めるには、予選でパワーを使い切った彼等には、もう余力がありませんでした。
ブレークタイムでは体力の回復とリフレッシュ、再度気持ちの部分の締め直しを行いましたが、100点満点の試合を連発するには、技術・体力・経験が不足していました。
順位リーグでは、皆痛めた足で何度もチームを救うために懸命にランしたし、予選よりも何倍も声を掛け合いながら戦いました。
そして失点しても下を向かず、急いで試合再開。
1点を目指しました。
結果は目指した場所には届かなかったけど、内容は目指したもの以上の成果と成長を手にしてくれました。
大会を開催・運営してくださったグランセナ新潟様、対戦くださったチーム様、1日を通して応援くださった保護者様、ありがとうございました。
気持ち切り替えて!
本番はこれから!
上を向いて頑張ろう!
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[順位リーグ・2位リーグ結果]
vs FC大和ジュニオルス U10
●0-4
vs bandai12 U10
●0-2
vs グランセナ新潟 U10
●0-1
3戦全敗・勝点0
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[最終結果]
第8位/全16チーム中
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