マルソーカップ県大会への挑戦

こんにちは。

FC五十公野U-10です。

9月7日㈯、新潟聖籠スポーツセンターアルビレッジにて開催された同大会・県大会の予選グループリーグ(1日目)に挑みました。

出場県内全112チームの内、各エリア予選を勝ち抜いた24チームが一堂に集い新潟県の頂を目指して闘います。

開会式から各チームのこの大会へ賭ける想いと緊張感を感じさせる雰囲気で、改めて下越第3代表としてこの大会へ出場できる喜びと誇りを感じました。

これまでに自分達が積み上げてきた全てを最大限の表現をすること、そして新潟県ベスト8進出、即ち決勝トーナメント進出を目標に大会へ臨みました。

我々は予選グループリーグ グループF。

・FC大和ジュニオルス(魚柏1位)
・FC五十公野(下越3位)
・春日サッカースポーツ少年団(上越1位)
・白根ジャガーズFC(新潟西3位)

決勝トーナメント(2日目・9月23日@デンカビックスワンスタジアム)進出は予選各グループ1位の6チーム+各グループ2位の上位2チームの計8チーム。

一戦一戦の重みを十分に理解した上で、この予選を勝ち抜き、そして夢のビッグスワンのピッチを目指した闘いが始まりました。

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GAME.1
FC大和ジュニオルス(魚柏1位)

ろうきんカップのチャンピオンであり、常に大会で上位成績を残すこの世代を代表するチーム。

間違いなく優勝候補筆頭の本命。

過去に2度対戦経験がありますが、いずれも完敗。

県大会の組み合わせ決定から、この初戦に照準を定めて準備を進めてきました。

我々は最高で勝利(勝点+3)、最低でも引き分け(勝点+1)が予選突破の絶対条件。

当然ながら下馬評は圧倒的不利。

経験、技術、体力、判断の差。

会場にいる全ての人がFC大和ジュニオルスの勝利を予想し、更にはどんな勝ち方をするのかを期待しているであろう逆境。

眼には見えずとも確実にのしかかるプレッシャー。

それ等とも闘い、そして跳ね返して最高の表現をしなくてはなりません。

この初戦で全てを出し切っていい。

2試合目以降の足がとまってもいい。

この初戦に全てを出し切る。

それが無くして掴める相手じゃない。

相手は優勝候補。

オレ達はチャレンジャー。

自分を信じて仲間を信じて思いっ切りやろう。

最高の舞台で最高の相手です。

一番大切なハートの部分は気合い十分。

考え得る限りの準備とプランを共有してきました。

後は試合終了の笛が鳴るまで自分達を信じてやりきれるかどうか。

選手達は大一番に向かって走り出しました。

過去2度の対戦から失点パターンの修正と改善に取り組み臨んだこの試合。

ポイントを確実におさえ対応をし続けましたが、堪えきれず失点。

0-1。

相手のキックを褒めるしかありませんが、対応はできています。

ここで下を向いてズルズル下がればやられるだけ。

切り替えて同点とするために何ができるか。

前を向きピッチもベンチも一丸となり声を掛け続け前半終了。

ハーフタイム。

体力の消耗+失点で選手達の表情はシリアスになり過ぎていて硬い。

前半のハードワークを労って気持ちを奮い立たせる。

やれてるし、できてる。

もっとこの舞台を楽しもう。

我慢の後は必ずチャンスが来る。

そのチャンスは後半に必ず訪れる。

楽しまなければそのチャンスで力を出せない。

出し切ろう。

やれる!いこう!スマイル!

勝負の後半へ。

後半開始直後にいい位置からフリーキック。

その流れから得たコーナーキック。

我慢の後の最初のチャンス。

トレーニングでアゲインし続け知識とタイミングを磨いてきたデザインプレー。

狙いに対して全員が連動したアクションからファーサイドでフリーを創出。

ゴラッソ。

1−1。

最高の時間帯にチャンスをものにして試合を振り出しに戻すことに成功。

歓声と共に笑顔が弾ける。

最高だ。

予選GLでは引き分けの時点でワイルドカード(各グループ2位の上位2チーム)の可能性が生まれるため、必然相手も勝ち越しゴールを狙ってこれまで以上の攻勢に。

技術体力判断に上回る相手と闘うには運動量とカバーリング(相互補完関係)で補う他ありません。

そして1番大事なハート。

これまで積み上げてきた距離感と関係性を全力で表現。

被シュートはあっても崩されてフリーにはしていない。

高い位置から人にもボールにもいけている。

前線からの限定と守備陣の球際での踏ん張り。

最終盤は相手のさすがの圧力で決定的な場面をいくつも作られましたが、全員が集中を切らすことなく奮闘し、タイムアップの笛。

1−1。ドロー。

貴重な貴重な勝点+1。

逆転のシナリオ、願った大金星は上げられませんでしたが、この初戦に全てを懸けてそれを見事にやり切った選手達には最大限の拍手しかありません。

しかし試合後にベンチへ戻ってきた選手達の表情には笑顔がありません。

聞くと「勝ちたかった。」と一言。

すごいよ、キミたち。よく頑張った。

もしかしたら相手もコンディションの問題や初戦の硬さがあったのかもしれません。

しかし経験あるチャンピオンチームに対してこれまでの対戦ではできなかった最小失点での守備、そして同点にした粘りと頑張りは同大会下越予選から始まったこの長い夏の闘いの中で間違いなくベストゲームのひとつでした。

サッカー最高。

改めて思わせてくれました。

GAME.1

FC五十公野 1−1 FC大和ジュニオルス

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初戦で最低でも勝点+1のプランを見事に遂行した代償にかなりの疲労とダメージがあるため次戦に備えてリカバリー主体で準備を進めます。

GAME.2
春日サッカースポーツ少年団(上越1位)

過去対戦経験ではほぼ互角。

数ヶ月の期間を空けての再戦がこの県大会の舞台となりましたが、上越1位の強豪。

我々はチャレンジャーに変わりありません。

自分達の成長をこの試合で表現するだけ。

試合開始。

相手はボールコントロールに優れ、運びながら剥がす、繋がるに優れたチーム。

我々は出足の速さと球際の粘り、数的優位につくる相互補完でそれに立ち向かわなくてはなりません。

リカバリーのマネジメントがうまくなかったのか、初戦の疲労が引き摺ってなのか、立ち上がりから動きが重く、局面でふんわりした対応となってしまい早々に失点。

0−1。

当たり前のことですが、先制点を相手に献上するとこちらは2点以上をとらなくてはなりません。

12分ハーフの短い試合時間の中で先制されたところから逆転することは4種(小学生)年代ではなかなか難しく、そのまま地力を出せずに終わってしまうことが多々あります。

すなわちどれだけ先制点が大事かということ。

これまでずっと彼等に言い続けてきたことでらありますが、ゲームを有利に進めるための知識、知恵の部分。

ゴタゴタ言っても負けている状況なので前に出ます。

まだ試合は始まったばかり。

焦って無駄にロストしないように。

仲間の選択肢を増やすためのラン。

繋がりに行く関係性。

がんばれ。やれる。

疲労で頭が回っていないのか、被シュートまではいかずに終わりましたが認知とボールへの出足が悪くヒヤッとする場面をいくつか作られてしまいます。

そんな中でもチャンスをものにできるセットプレーは大切に。

中の状況をキッカーが判断して複数の選択肢からフィニッシュの形を瞬時に判断。

予備動作でフリーにはなれるので前向きの状況でボールへアプローチ。

相手の隙をついてニアからズドン。

同点。

1−1。

これで目が覚めて生き返るかな、というところでしたが、相変わらずマイボールを大切にできず前に蹴ってしまい単発の攻撃に終始。

人が動いてボールを動かす。

ダイレクト、ツータッチの繋がりで数的優位を作る意識であればもっとサッカーの楽しさを表現できます。

やれる!いこう!

50:50のボールへのアプローチは悪くなく、いい場所から認知の入ったスルーパスに反応。

サイドへ逃げずゴールに向かって運び相手の守備の身体の向きをひっくり返す。

サポートにランする仲間にマイナスのラストパス。

相手守備が一番守りにくい身体の向きにできていたことで生まれるスクランブル。

対応が間に合わず起こる事故。

2-1。

逆転。

前半のうちに同点逆転とできたことは素晴らしいのですが、ボールの大半は相手に握られている状況。

でもうまくいかない時ってある。

そこで固執せずに割り切ってプレーすることも大切。

ベースは繋ぐところはしっかりと繋ぐ。

状況が悪い時、切るところはシンプルに。

それをベンチからではなくピッチの選手達が発信して共有することも必要です。

ハーフタイムにお互いの距離感について修正し、この試合が大切なひとつであることを改めて共有。

ここで戦わなくてはいけないよ。

目を覚ましてもう一度全力の表現をしよう。

勝負の後半へ。

最良の距離感でロストからの即時回収が理想。

高い位置からボールへ限定をかけてセカンド回収が目立つように。

前半よりも球際でのを攻防が頻発し、一進一退のオープンな展開。

このチームにはひとりでなんとかできるような選手はいないので常にサポートし合える距離感が攻守の生命線です。

押し込んだところから早めの回収。

相手が来ないなら嫌なところへ運ぶ。

運びながら吊り出しのタイミングを計ってフリーでサポートする仲間へスルーパス。

飛び出してくるゴールキーパーの鼻先で一瞬早くボールへアプローチ。

ゴラッソ。

3-1。

このゴールのプレーにはペナルティエリア内に4人が進入できており、攻撃に複数人数が関与できていました。

相手守備側が気にしなくてはならないポイントを瞬間的に多く創出することもフィニッシュワークに必要です。

ナイスプレー、ナイスゴールでした。

疲労もあり、フレッシュな選手を投入し前線から追い回し。追加点を狙いながらもクロージング。

タイムアップ。

GAME.2
FC五十公野 3-1 春日サッカースポーツ少年団

勝点+3。

ナイスゲーム。

勝負の最終戦となる試合に向けていいリカバリーを。

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GAME.3
白根ジャガーズ

最終戦。

これまで1勝1分の勝点+5。得失点+2。

同じくFC大和ジュニオルスが同じ勝点ですが、2戦目を大量得点で勝利したため、現時点でグループ2位。

決勝トーナメント進出には最終戦を大量得点で勝利し、得失点差でFC大和を上回れば文句なしの1位通過。

他グループの2位の中で上位2チームに入るためには勝利が最低条件。

いずれにせよ「勝利」が絶対に必要です。

これまでの2戦でどちらも先制点を取られており、この最終戦は必ず先制点をとり波にのって勝ちきりたいところ。

相手は既に2敗、最終戦の結果に関わらず決勝トーナメントへは届かない。

でもそんなことは関係なく、自分達のチャレンジに集中するだけ。

キックオフ。

今までの2試合からも選手達だけのミーティングから改善点の洗い出しを行い、出足と仲間への関わり方はこの日一番。

人の出し入れ、ボールの動かし方。

バイタルでのチャンス創出からゴールキーパーと一対一で被ファウル。

いい位置からの直接FK、ズドン。

ゴラッソ先制。

1−0。

安心して見ていられるゲームになるかと思いきや直後に隙をつかれる。

この距離から撃ってこないであろう予測から寄せの甘さをつかれロング一閃。

被弾。

同点1−1。

ボールをほとんど握れているものの、相手のストロングに対しての警戒の低さ。

確かに素晴らしいキックだったけどいい状態で撃たせたらこうなるということ。

もっと相手を見て何を狙っているのか考えて感じましょう。

ハーフタイムに相手ストロングに対しての対応を修正。

勝たなくては望む次のステージには上がれない。

やれる!いこう!頑張れ!

勝負の後半へ。

後半はいい守備からのいい攻撃を体現した素晴らしいフットボール。

狙いのひとつとして備えていた左サイドからの数的優位を活かした深い縦突破からのマイナスの折り返し。

守備者の身体の向きを壊してあるので丁寧にコースへ流し込むだけ。

それをしっかり意識したであろう基本中の基本、インサイドキックで面を作って振らずに当てにいく。

ゴラッソ。

2-1。

その後も相手陣地コート内でボールを握り追加点を狙い続ける。

今まで積み上げてきたものを最大限に表現できてる。

素晴らしい内容。

但し欲しい追加点はとれそうでとれない。

残り1分。

ベンチから残り時間を伝え、クロージングを意識させるワードを指示。

最終ラインとセントラルを絡めたパス交換で相手ブロックの網からボールを逃がす。

あと30秒。

縦への差し込みが相手ストロングに引っ掛かる。

刹那、躊躇いなく振り抜かれた右足。

キーパーから逃げていく軌道を描いたスーパーミドル一閃。

被弾。

2-2。同点。

終戦。

FC五十公野 2−2 白根ジャガーズ

勝点+1
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サッカーに於ける「たら」「れば」はないのですが、もしあの場面がいつか再びもう一度訪れたその時は、自分達で今回と違った結末を掴み取れるように、また顔を上げて一歩一歩、一緒に歩みを進めましょう。

ラスト30秒で手の中からスルリと抜け落ちた新潟県ベスト8進出への切符。

フットボールの神様から

「まだ早い。もう一回。」

とのメッセージ。

諦めることなく何度でも挑戦し続けましょう。

今日のこの悔しい気持ちは決して忘れず明日からまた頑張ろう。

コーチも頑張るよ。

選手達はこの日に向けて本当に一生懸命にトレーニングについてきてくれたし、数ヶ月間でものすごい成長を見せてくれました。

本番での3試合、全てが素晴らしいものでした。

予想を遥かに超える成果です。

彼等が願ったベスト8進出を掴ませてあげられず、最後勝たせてあげられなかったのは、全て指導者の責任です。

最後は悔しい想いをさせてしまいましたが、彼等の素晴らしい挑戦、美しいサッカーに携わらせてもらい我々指導者はとても楽しく幸せな最高の1日でした。

まだまだ大会は終わっていません。

フェニックストーナメント、矢印向けていきましょう。

保護者の皆様、チーム関係者、先輩、後輩、たくさんの方達がアルビレッジに応援へ駆けつけてくださいました。

皆様の声援、拍手がまるでホームグラウンドあるかのような雰囲気で、選手達は本当に勇気づけられ、前を向き走り続けることができました。

感謝を申し上げます。

応援ありがとうございました。

我々指導者からは皆様へ最高の結果で笑顔をお返ししたかったのですが、力及ばず申し訳ありません。

また対戦くださったチームの皆様、運営主管くださったスタッフ様、素晴らしい県大会をありがとうございました。

フェニックストーナメントも宜しくお願い致します。

選手達へ

ここに連れてきてくれてありがとう。

初めての県大会、どうだったかな?

コーチは最高の1日でした。

みんな、サッカー最高?

VAMOS!!!!!

【マルソーカップ第22回新潟県キッズサッカー大会】※予選グループリーグ

期日:2024年9月7日㈯

会場:新潟聖籠スポーツセンターアルビレッジ

予選:グループF

結果
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FC五十公野
1勝0敗2分
勝点+5 得失点+2
グループ第2位
全体2位中の第4位でフェニックストーナメント進出

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